

HIV PrEPとは

HIV PrEPとは
HIV PrEPとは、1日1回服用することでHIVに感染するリスクを99%以上低減させる新しいHIVの予防方法です。
性別関係なく飲むことができ、1日1回の内服で99%の効果を発揮する「デイリーPrEP」と、PrEPの処方費用を抑えられる「オンデマンドPrEP」2種類の飲み方があります。
米国では2012年、日本では2024年から承認されました。
HIV以外に効果はあるの?
体の中にウイルスが入る(暴露)される前に、予防的に内服を行います。血液中に薬が存在することで、HIVウイルスは体内に侵入し増殖することを阻止します。
PrEPはHIVに対してのみ予防効果を発揮します。したがって他の性感染症である梅毒、淋菌、クラミジア等を防ぐことはできません。
PrEPは日本・海外では薬事承認されています。
当院では海外で承認されているデシコビ( TAF/FTC エムトリシタビン200mg/テノホビル アラフェナミドフマル酸25mg)の海外製ジェネリック医薬品を使用しています。
こんな方におすすめです
HIVの予防を始めたいと考える方は男性・女性・トランスジェンダー関係なく、誰でも始めることができます。リスクのある性行為の有無も関係ありません。
HIV PrEPを服用できない方
B型感染ウイルスに感染している場合には、医師の指示に従わないでPrEPを開始・中断を行うと感染が増悪する可能性がああります。
お薬の飲み合わせやアレルギーによる服用できない場合があります。担当医が詳細に確認を行いますので診察時にご相談ください。
HIV PrEPの服用方法
HIV PrEPは内服による予防療法です。2つの飲み方があります。
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①デイリーPrEP
デイリーPrEPは、PrEPの処方で最も一般的な方法です。1日1回の内服で99%の効果を発揮します。毎日1錠を服用することで予防効果が得られます。毎日服用するため、毎日予防効果を得られます。
突然予定が決まったり、外出先で予定が決まっても十分な予防効果を得られます。
多くの臨床研究でHIVの予防に最も効果的な内服方法であることが示されています。 -
②オンデマンドPrEP
オンデマンドPrEPは、性行為の当日・翌日・翌々日に内服を行う方法です。あらかじめ決められた時間とタイミングで内服を行うことでデイリー法と同程度の効果が期待できます。
性行為の回数が少ない場合にはお薬の使用量が少ない服用方法ですが、注意点があります。
突然や外出先で予定が決まると決められた予定通りにお薬が飲めない可能性があります。
内服日と非内服日があるため飲み忘れが起こりやすくなります。
MSM(男性と性交渉を行う男性)でのみ効果が確認されている飲み方です。
B型肝炎の感染歴がある場合にはオンデマンドPrEPは行えません。
HIV PrEPの安全性

HIV PrEPはほとんどの方で安全に使用できる薬剤です。効果と副作用の確認のため定期的な医師の診察と血液検査が必要です。
HIV PrEPの内服後1〜10%の方が軽度の副作用(スタートアップ症候群)を経験しますが、そのほとんどの症状は1ヶ月で自然に軽快します。
また、HIV PrEPによる副作用のほとんどは、服用を中止すると元に戻ります。
現在飲んでる薬がある方は、飲み合わせを事前に確認しますので、ご相談ください。
また当院に通院中の患者様は他院から新しくおくすりが処方された場合も、当院で飲み合わせの確認を行います。
軽度の副作用とは?
この副作用の頻度は1世代前のツルバダのジェネリック医薬品を使用したPrEPに当てはまります。
当院ではPrEPとしてデシコビのジェネリック薬を採用しており、副作用の発現率はより低いと考えられています。
長期的にPrEPをしても心配はない?
特定の状況においては、まれに腎機能の低下、骨密度の低下、脂質異常症が報告されています。いずれも内服を中止することで、ほとんどが回復すると考えられています。PrEPでも長期的に内服した場合、同様の可能性があります。
腎機能への影響の懸念から、さらなる安心のために当院では腎機能障害の頻度が少ないデシコビのジェネリック薬を使用しています。
また当院では腎機能・肝機能などを郵送検査で確認を行う体制を整えています。

PrEPの内服方法に迷ったら、診察時に医師にご相談ください。
PrEPはほとんどの方が安全に使用できる薬剤ですが、薬の飲み合わせにより効果が弱まったり、副作用の可能性が増強することがあります。
担当医にお使いのすべての医薬品、サプリメントについてなんでもお話しください。
HIV PrEPの情報
上記以外のより詳しい情報は日本エイズ学会のホームページにも記載されています。
当院は学会の手引き・ガイドラインを遵守しています。
下記URLから日本エイズ学会が発信している最新の情報にアクセスできますので、ぜひ一度ご確認ください。
https://jaids.jp/guidelines/